夏なのに何でギックリ腰になるの?
腰痛の原因はいくつかあります
- 背骨やその周囲の筋肉などで痛みが起こるもの
- 内臓の病気で痛みが起こるもの
- 神経が圧迫されて痛みが起こるもの
- 血管の病気で痛みが起こるもの
- 心因性のもの
などが挙げられます。
最もよくみられる腰痛は『1.背骨やその周囲の筋肉などで痛みが起こるもの』に分類される腰痛です。ギックリ腰もこれに入ります。
ギックリ腰が起こるキッカケとしてよくあるパターンは、朝起き上がろうとして痛みを発症したり、洗顔時の中腰姿勢で痛くなったり、靴を履く際に痛くなったりと色々挙げられます。
ギックリ腰になると患者さんの中には、立ち上がることもやっとの方もいます。
症状が酷い場合、腰が曲がり伸ばせない、寝返りが出来ず睡眠が出来なかったとの声も聞かれます。
とても辛い症状です。
腰を含む背骨の構造
背骨は首の骨(頚椎)7個、胸の骨(胸椎)12個、腰の骨(腰痛)5個、お尻の骨の仙骨(数個)、尾骨(数個)と約32~35個あります。
首の長いキリンでも首の骨の数は人間と同じ7個です。
この背骨によって頭が支えられ、臓器がある胸やお腹が支えられています。
また背骨は積み重なった構造をしているので、体を曲げたり伸ばしたり、捻ったりする事が出来ます。
この背骨に背部筋の脊柱起立筋や広背筋、骨盤内の腸腰筋や小腰筋。骨盤外の大殿筋や中殿筋、小殿筋。大腿部筋などが腰や股関節の動きを作っています。
なぜ痛くなるのか?
冬の寒い時期ならともかく、夏なのに腰が痛くなるのは何故?…
それは「猛暑が続き、家で過ごす事が多かった」からだと考えます。
「家にいる=運動不足」になっています。
外に出ることが少ないと、ほとんどの時間が家の中での活動になります。
家の中では活動範囲も限られ、自分から筋トレやエアロビクスなどの運動をしない限り、ほぼほぼ運動という運動はしていません。
実際に万歩計で計ってみると、1000歩くらいの人が多く、動いていないことが解ります。
そして家の中でしていることは、テレビの前に座っていたり、パソコンの前に座っていたり、本や新聞を読んでいたりと、長いこと座り込み同じ姿勢を取っています。
そこにエアコンの冷たい風が体に当たります。
すると、立ち上がろうとした時に「ギクッ」とギックリ腰になってしまうのです。
これは腰や股関節を動かしている腰部筋や臀部筋が固まったから。
座っているから使っていないと思いがちですが、実際は頭が前に倒れないようにする、体を起こすとことをするという働きを筋肉はしています。
そもそも体はずっと同じ姿勢になることが困難です。
1分でも体を動かさない状態を作ることが難しいのです。
例えば、直立不動の「気をつけ」の姿勢。立っている状態が続くとフラフラと体が自然に左右や前後に揺れてきます。
また座っていても同じ。姿勢よく座ったまま動かないでいることは、とても辛い。体を曲げたくなり、足を動かしたくなります。
一度やってみて下さい。体は動かしている方が「楽」なんです。
ですが集中していると、体が動かない状態が続けてしまいます。
動いているようで動いておりません。
だからギックリ腰になるのです。
どうしたらいいの?
猛暑が続く中、家の中ばかりいては運動不足。外に出て歩いてみましょう。
日中の暑い時間帯を歩くのではなく、朝晩の涼しくなった時間帯に歩くことをお勧めします。
またデパートやスーパーでもいいと思います。
涼しい建物の中で買い物をしながらでも、またウインドウショッピングでもいいでしょう。
高齢者の方で外に出られない場合は、自宅の階段を使ってみましょう。
階段の手すりにつかまり、踏み台昇降をするといいでしょう。
踏み台昇降はずっと同じ動きでつまらなくなりますが、ご自分の好きな音楽や曲を一緒に流してみて下さい。
音楽に合わせてリズムよく体を動かせると楽しく運動が出来ます。
とにかく体を動かすことです。体はじっとしていることが苦手です。
体が固まらないようにしていきましょうね。
ギックリ腰が多かったこの夏。
ギックリ腰治療が得意な当院のおススメメニューです。
¥5000(税込み)
脊柱管狭窄症や頑固な腰痛対応になります。